シキさんの雷落としたろか!?

くだらない事ばかり書いてます

出し惜しむな情熱

 

ここ数年で一番ビックリした事がかつてあって。

 

未だにビックリランキング1位は更新されません。 


「マジか!!」ってリアルに叫びました。 


10年以上前、多分私が27とかそんなだった時。 


当時は大阪で働いてて、2年くらい先輩にNさんという男性がいたんです。 

年は俺より一回り上。37歳。 


こう言っちゃなんですが、そのNさん。仕事ができない。 


Nさん自分で言うくらい。 

「俺は仕事ダメだから、シキ君頼むで!」 


だけど人間性で許されてるみたいなトコがあったんです。 


愛すべきダメ社員とでもいいますか。憎めないんですよ。 


そのNさんとわりかし仲がよくて。 

よく飲みに連れて行ってもらったり、家に遊びに行ったりしてました。 

 

Nさん頑張ってるけど。 


しょっちゅう怒られるし、ミスもする。 


本人気を付けてはいるんでしょうけど。 

 

人間性はいいかもしれないが、会社としてこのまま放っておくわけにもいかない。 


ある日、こっぴどく叱られて。 


中には年下の上司も先輩もいたし。Nさんなりにプライドあったでしょうから。 


考えたんでしょうね。 

 

「シキ君。俺もう辞めるわ。」 


「頑張ろうや!俺が出世してNさん使うから!」 


「何年待つねん(笑)いや、もうええねん。」 


そういうとNさんタバコに火を付けて語りだしました。 


「いやな?俺今まで耐えてきたけど、向いてないわ。俺こういうことがやりたかったんちゃうねん。」 


「でも、家族は?奥さんも子供は!」 


「嫁にはもう話をした。あんたがやりたい事やったらいいよ。って。」 

 

それ以上は何も言えなかった。 

 

結局、Nさんそのまま辞めちゃって。 


連絡も取りづらくて。 


悲しかったけど。 


それから数年。 


大阪から僕も離れて。 

 

 


そして最近(笑) 


思い出しても笑えるわ。 

 


大阪時代の後輩から電話が。 

 

「シキさん!?Nさんて覚えてる!?」 

 

「当たり前やろ。どうしたん?」 


「この間偶然会ってね?今何してるんですか!?って聞いたの。」 

 

「そんでそんで!?」 

 

こっちも嬉しいですから。Nさんの話聞けるの。 

 

「シキさん。これ嘘じゃないですからね?」 

 

「何よ。もったいぶんなよ!」 

 

「Nさんね?今フィリピンパブでバックダンサーしてるみたいです。」 

 

「マジか!!!」 


「しかもね。奥さんと離婚して(笑)そこで知り合ったフィリピン人と付き合ってるみたいです。」 

 


「マジか!!!!」 

 

「彼女の名前、キャロライン言うらしいです。」 

 

「んマジか!!!!」 

 

全て驚いた後に爆笑しました。 

 

Nさん。あんたそんなのがやりたかったのかよぉ。 


そのまま突き進んでほしいです。

 

また会いたいな。