昔勤務していた会社では毎日朝礼時に社員みんなでラジオ体操をやっていました。
いい事だと思います。そういう会社多いでしょう。
で、お馴染みのラジオ体操。全国共通のやつ。
言うても真面目に体操してる社員は少なかったんですよ。
流れでなんとなくやってるだけ。
喋りながら体操する女性社員やだるそうに手足を動かかす男性社員。
これでいいのかい?
これでいいのかい日本よ。(大規模やな)
僕もそりゃ褒められるほどキビキビやってる訳ではないけど。
こういう所から変えないといけないのではないか。
そんな風に難しい顔して、そのまま軽いミーティングへ。
今日の作業確認、報告事項等を上司がそれぞれ確認。
「おい、シキ。どうした。気分でも悪いか。」
少し心配そうに僕を見つめる上司。
周りも注目。
「あの、一ついいですか?」
「お、おう。どうぞ。」
「ラジオ体操、変えません?」
(こいつ大丈夫か)の顔になる上司。
「えーと。他に報告ある奴いるかー?」
「ちょいちょい!!まだ終わってないッす!!」
「それ、今度でいい?」
「ダメ!それ結局聞かん言い方やん!すぐ終わるから!」
この時点で真剣に聞いてる社員は0人。
電話をかける者。お喋りする者。
構うもんか。
「もっとみんなが楽しく元気にできる体操に変えるべきです!朝の始まりですから!!」
「どうやって?」
上司がボールペンで頭をかきながら言う。めっちゃダルそう(笑)
「僕が考えます!」
「却下。」
「早いな!!」
結局、俺がまたアホな事言ってるという事で片づけられ。各々の仕事へ。
僕は、文書でまとめ新しいラジオ体操を提案した。これを見れば上司だって!!
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両手首を交互に打ち付けて白目でヘラヘラする運動〜
はい! 1、2、3、4、5、6
【紅茶時間(ティータイム)】
腕を回します
1、2、3、4、
全盛期の志村けんの動きでヒゲダンスの運動〜
1、2、3、4、
赤か青かどちらかの線を切らないと爆発しちゃう。
運命は俺にかかってるの前にする深呼吸〜
・・・・
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「シキ。」
「はい!新しい体操採用っすか!?」
上司がにんまり笑ってる。これは好感触!!
「お前だけこれやっていいから。明日から。な?」
「すいません。やりたくないっす!!!」