以前から変えようかどうしようか悩んでいた母。
ガラケー同盟だった妹夫婦や、仲の良い主婦友らが相次いでスマホに乗り換えてしまい、周りでガラケー使いは母一人になってしまった。
「別に必要ない」と強がってるように見えたが、暇になると私のお古のスマホをWi-Fiに繋いで麻雀アプリのゲームや、クックパッドでレシピの確認をしていた所を見るとスマホ自体は便利だとは思ってるようだ。
ある月、母の携帯は2年に1度の契約更新月になった。
他社への乗り換えをするなら今だ。
「この機会にスマホに乗り換えてみたら?俺がついて行ってやるから。」
母はあんまり気乗りしないような顔をしながら
「じゃあ、ちょっと話だけでも聞いてみようかな。」
速攻で返事する母。
何だよ、ノリノリじゃないか。待ってたのかよ。
当時はどこも似たような料金プランをしているから携帯会社にこだわる必要はない。
しかも【スマホ乗り換えプラン】【はじめてのスマホ割】などどこの携帯会社も餌をばらまいている。
機種はこだわりないだろうから毎月の料金で決めようか。
「そうね。そうしてちょうだい。」
偉そうに。どこのデヴィ夫人やねん。
携帯ショップを1店舗ずづ周る。
休日の日だったのでどこも人が多い。
今母はauを契約している。
本来ならここで機種変更した方が手っ取り早いっちゃ早い。
が、しかし。一応他の会社も聞いてみることに。
午前中いっぱい各社に聞いてみたとこでいくつかプランを聞かせてもらった。
まぁ似たようなもんか。ドコモは少し高かったが。
まぁ、機種代金の違いもあるが今の所ドコモは候補から外す。
あとはauだな。
私としてはauにしてほしかった。
解約して、他の会社に契約するにしてもまた時間かかるし、今と同じ番号を使用するなら手続き関係でまた更に時間もかかる。
かなりの料金の差があるなら論外だが、似たような金額ならここで決めてしまおう。
そう。ごり押ししよう。
auショップが一番人が多かった。
どの案内も1時間以上の待ちという事だったので仕方なく家電量販店に移動。
そこに入ってるauで話を聞こう。
うん。もうそこで契約させよう。
店内に入るとちょうどauスタッフが一人空いてたようなのですかさず突撃。
「おかん、行くで。」
「なんて言えばいいの?」
黙ってろババア。
俺が全部聞くから静かにしてて。とりあえず付いて来い。
「すいません。スマホに乗り換えようと考えてるんですが料金プランとかのお話聞かせてもらっていいですか?」
「はい、かしこまりました。それではあちらにどうぞ。」
スタッフがカウンター席へと案内する。
「ほら、おかん行くぞ。」
「あんたようそんなスラスラ言えるねぇ。」
「こんくらい言えるわ。」
「成績は悪かったのに。」
一言多いねん。
続く。